オンライン講演会「いのちと向き合う家族」を開催

2022年4月18日 1時11分52秒 (Mon)

オンライン講演会「いのちと向き合う家族~きょうだいケアを中心に~」が、4月17日(日)14:00~15:45の日程で行われました。参加者15名。

NPO法人 しぶたねの理事である清田悠代さんをお迎えし、オンライン講演会を開催しました。

私が清田さんとその活動を知ったのは、2012年の小児がん学会での講演会でした。2012年・・・10年前ですね。この会を立ち上げて間も無くの話となります。その講演会を見た時、そうimg_20220417-163744.jpgか・・・子どものがんの闘病によって、そのきょうだいにも色々負担がかかっているのだな・・と、初めて気付かされました。うちは、一人っ子だったので、そこへの想像力があまり働いてませんでした。

VOICE 2014版を制作するに当たって、病気の解説と共に、重要と感じていたのはQOLの面でした。また、家族への精神的なケアなどの必要性も感じていた事から、ここは、ダメもとで清田さんに依頼してみるしかないとメールを送らせていただきました。心よく快諾していただき、出来上がって来た原稿は、お読みいただいた方はご存知のように、その文章内容に寄り添ったようなとても優しい言葉遣いと文体で、他の原稿とは違って、その部分だけ別空間のような感じになりました。

制作中に、特に印象的だったのは、「おじいさま、おばあさま」という言葉があり、校正で私は、「ここは祖父母でいいんじゃないですか? 他の経験談でもその様に統一していますし・・・」と、ご指摘したところ、「いぇいぇ、私はおじいさま、おばあさまという呼び方が大好きなんです。なんか温かいイメージで・・、できるだけそうしたいのですが・・・」と、言われ、いたく納得した思い出があります。完成文を読み進めると、かなり深刻な話題なのですが、何となくふんわりと温かい毛布に包まれる様な感じを抱く、とても癒される記事となっていますよね。参加された方で、ぜひVOICEをお持ちの方は、改めて読み直してこの講演会を思い出してただきますと、しぶたねさんの温かいテイストが身にしみてくるかと思います。

さて、今回のイベントは、第一部として講演会、第二部として質疑応答というプログラムでした。
講演では、これもゆったりとした癒されるテンポできょうだいさんケアの活動の状況と、きょうだいさんをめぐる様々な精神的な状況とそれへの対応のヒントを教えていただきました。その言説の基調には、「あなたはもう充分偉いし尊い」といった、子どもたちへの揺るぎない真の敬意・尊敬を感じました。多くの子どもたちとは、ちょっと違う運命を背負わざるを得なかった子どもたち・・・。その様な子どもたちと、その親御さんの気持ちに、どこまでも寄り添っていこうという姿勢は並大抵な覚悟でできる事ではないと思います。
その具体的講演内容は、今回、しぶたねさんのご好意により、講演会部分の配信をご承諾いただきましたので、このブログをご覧いただいた皆様限定で特別公開しております。ぜひトップページをご確認ください。

第二部として、ご参加の皆様との質疑応答を行いました。色々なやりとりがありましたが、お子さんを亡くしたお母様や、この先に大きな不安を抱えた闘病中のお母様の心情に寄り添い、時には、少し清田さん自身も涙を見せながらのアドバイスをいただきました。

当会では、今回、SNS等でも質問を募集していました。2ついただきましたので、それについての回答を以下に記します。

Q1、私が兄の闘病で24時間付き添いで、夫は夜勤があり、実父母に当時3歳の娘を預けました。実父母は愛情いっぱいに接してくれたと思いますが、退院して1年余り、妙なところで 聞き分けが良かったり、まだ私に遠慮している部分が見えます。今も兄のリハビリや通院などで実父母に預けることがあります。今、私が、娘にしてやれることは何でしょうか。

A1、3歳のお子さん、きっととっても可愛いでしょうね。離れて過ごさなければならなかったお母さんも寂しかったでしょう。
「寂しかったよね」とか、「頑張ってくれたんだよね」と伝えて、互いの気持ちが見えやすくなるといいですね。おじいちゃん、おばあちゃんに預けたという事ですが、子どもは長くお世話してくれた人に懐くということがあり、会った時におばあちゃん子になってショックだったという話もありますが、子どもの本能として自然な事なので、そういうものと思ってあげた方がいいですね。
何もしてあげられなかったと思われているが、そういうことはないからお母さんがそんなことは思わなくて良いですよ。
遠慮している様子が見えたら、「遠慮してるのと?」 そのまま伝える。「会えなくて寂しかった?」 と素直に伝える事で、お子さんもママも寂しかったと分かる。理解し合えるのだと思います。
預けたおじいちゃんおばあちゃんにも預けた時の様子を聞いてみてください。お子さんの寂しそうな瞬間もあったと思うので、そんな様子聞いて、お子さんの気持ちを把握してみるのも大事かも知れません。

Q2、12歳の娘さんの場合、生命に関わる病気のきょうだいの告知はどこまでどの様にしたらいいのでしょうか。進学時期で環境が変わるので、あまり心を乱して精神的に不安定になってもと思うのですが。病気の進行に沿って話した方がいいか。どの様にケアしたら良いか。

A2、色々なことが考えられ、その子それぞれとしか言えないこともあり、とても難しいのですが、私たちが子どもたちの経験を聞いた範囲では、ご病気のことを知らされなかった事で、後に後悔する場合が多い様です。
言うタイミングに関しては、その子をよく分かっていらっしゃるお母さんが良いと思ったタイミングで良い。今ではないと感じたらそういったタイミングではないのかも知れません。お母さんはこれこれこういうことを思って、あなたが辛く感じると思ったから、その時ではなく、このタイミングで話すことにしたと、ちゃんと伝えていく事が、もしかしたらその子にとって安心かなと思います。
また、親御さんだけで判断するのは難しい場合は、病院の医師や相談員等に相談してみるのもいいかも知れません。色々なご経験をされているので。
また、病気のご本人にはどこまで伝えているかにもよります。きょうだいだけが知っている様な事柄が出来てしまうと、家の中で話してはいけない事が出来て、それが辛く感じてしまうきょうだいもいます。お互い話して良いことが揃っていることも大事かなと思います。

以上でした。

その他、質疑応答の中で、印象に残った言葉を以下に記してみます。

・きょうだいが病気になって、色々な気持ちや態度をとることは、決して変な事ではなく、ある意味、当然のこと。親御さんが、お子さんのことをいつでも考えているし、分かっているよと伝わる事によってきょうだいさんの心が落ち着く場合もあります。

・何かきょうだいげんかなど良く起こる時は、何か発散できる遊びなどすると良いかも。

・お母さんがきょうだいをよく見ていることはすごいことです。

・時々、家族会議的なことをやってみるのも良い。

・色々我慢してしまっている場合は、親御さんがちょっと弱音を言う事によって、きょうだいも、色々遠慮なく話したりしても良いのかと思う。

・家族が病気になった前と後でお子さんの存在そのもが何かが変わるという事はない。

・お子さんを亡くして、精神的にいっぱいで、何もケアしてなくても、きょうだいのことを思っているよと伝えることが大事。

・きょうだいさんの中には、泣くとお母さんが心配するからと我慢することもあるが、一緒に泣く事によって、泣きたい時は、泣いても良いんだよといった雰囲気を作ることができる。

お子さんが亡くなった子のことを話してくるのが辛くなる時がある。そのことでお子さんを傷つけていることもあるのかも・・の質問に、


・こんなに悩んでしまうぐらいお子さんのことを思っているのに、お子さんを傷つけているわけはないですね。

・亡くなったきょうだいさんのものだけではなく、自分の好きなおもちゃで遊んで良いんだよという事を勧めてみてください。

・小さいお子さんの世界は、おうちの中にしかないから、亡くなったきょうだいさんのことをいつまでも思っているということもありますね。

・どこのタイミングできょうだいの病気を話すかは、親御さんの判断ですが、その結果心が不安定になることは、ある一定の範囲なら自然なこと。それを越えて睡眠が取れないとか食べれないなどの健康面で不安がある場合は、カウンセラーとか病院を頼ってみる、そういった選択肢を持っておくのは、全然ありだと思います。

・親御さんは悩んで決めたことは正解です。


以上、思い出せるだけですが、書いてみました。

今日、交わされたこれらの言葉の中に、きょうだいケアを含む、「いのちに向き合う家族」のためのケアに関する大切なヒントがきっと沢山あるのではないかと思います。

今回、親身になって質問にお答えいただいた清田さんとシブレンジャーさん、そしてご参加の皆様ありがとうございました。
また、イベント全体を仕切っていただいた神門さんのプロフェッショナルな司会が本当に素晴らしかった事も最後に付け加えておきます。

本当にありがとうございました。


コメント

HpblIKcT

wBnvutYCI
jHgzDrRtvXxKN
投稿日:2022年9月4日 23:50

QcqMGEmnFbpSBIRe

CvcRMWnyYBDxLZK
UZtIGKMCeaghsTr
投稿日:2022年9月4日 23:50

この記事にコメントする






表示されているひらがなを入力してください
認証コード

プロフィール

#

ボランティア「響」ブログ

1234
567891011
12131415161718
19202122232425
262728293031

カフェ響通信

1234
567891011
12131415161718
19202122232425
262728293031

カテゴリー

QRコード
携帯用QRコード
アクセス数
ページビュー数