2024年2月 アーカイブ

2024年2月25日 18時48分49秒 (Sun)

レモンカレースタンドin名古屋を開催しました。

2月25日(日)に名古屋で飲食店を多数経営する企業「株式会社テマトジカン」さんのご協力により、小児がんチャリティーイベント「レモンカレースタンドin名古屋」を開催しました。

(本来の予定では、2月11日(日)を予定していましたが、スタッフの体調不良のために25日に延期されました)
img_20240226-024621.jpgこれは、2年前小児脳幹部グリオーマで息子さんを亡くされた同社員の南弓子さんが繋いでいただいたご縁で企画されたコラボレーションです。

私(boro)は、前日の24日(土)に名古屋入りし、カレーの下地作りを現地スタッフと行いました。偶然にもこの日は名古屋で開催されていた日本臨床腫瘍学会の最終日で、その話題ががん支援団体のSNSを賑わす中、私は、レモンカレーを作りに名古屋入りするという、ちょっと微妙なタイミングとなってしまいました(汗)。

この計画は、昨年11月、レモンカレースタンダンドin所沢が終了した後から始まりました。南さんが勤める同社は、社会的活動にも力をいれている企業です。社員がアレルギーを発症したのをきっかけに始めた「グルテンフリー」、いわゆる小麦アレルギー患者のための小麦不使用のお弁当を提供するお店「みちのり弁当」は同社の金釘社長が、今、特に力を入れて取り組んでいる事業ですが、それと、私たちのスパイスカレーによるレモンカレーは、小麦を一切使用しないという点で非常に相性が良く、そのコラボレーションは、運命に導かれるが如く実現の方向に向かいました。
しかし、スパイスカレーゆえの難しさもありました。完全にオリジナルなスパイスブレンドによるカレーは、作り方そのものは単純でも、玉ねぎや肉の炒め方や、水分量など、ちょっとした事でその味や見た目を変化させます。つまり、レシピ通り作っても、作り手により微妙にその味を変えてしまいます。そのために、まず、それがどんなものかを名古屋の皆様に説明する必要がありました。

img_20240226-024206.jpg11月初旬、私は名古屋に行き、実際にレモンカレーを試食をしてもらう事にしました。しかし、この時の試作が、あろうことか大失敗に終わり(汗)、我々のレモンカレーがどんなものかを理解してもうらう事ができませんでした。この原因は、水分量の間違いでしたが、貴重な時間を集まっていただいた名古屋スタッフの皆様に、本当に悪い事をしてしまったと、今振り返っても汗が出る思いですし、反省しています。その後、レシピを書き直し、スパイスと共に名古屋に送り、試作していただき、正しい味を理解していただこうとしましたが、飲食業として連日多忙を極める中、なかなか再び試作していただけるような時間がとれなかったようで、11日のイベントの前週にやっと試食していただけるという、時間的にギリギリの中の開催準備となりました。しかし、その後、イベントは前述の通り、延期される事になります。
この事態は、本当に誰に罪があるでもない仕方ないものでしたが、一方でレモンカレースタンドという活動が、実際に現場に行って行う「ライブ活動」なのだという事を個人的に実感させるものでした。
しかし、一方でイベント開催まで2週間の猶予を得た事で、双方に少しゆとりが生じたように思います。大きかったのは、協力していただく地元のボランティアスタッフが、日程変更により4名も手を上げていただいた事で、これにより、私としても小児がん経験者がレモンカレースタンド作りを通して、その悲嘆の体験を共有するという大切なコンセプトの一つを遂行できる条件ができた事は嬉しかったです。この出会いは、本当に今回の収穫となりました。

そこでまず、レモンカレーの味や作り方をボランティアスタッフの皆様にも事前に経験していただくため、各家庭にスパイスを配布し調理していただきました。作る人それぞれの個性的なカレーの画像がLINEに投稿され、そのお互いの作品の出来栄えを褒め合いました。こういう事自体がこのイベントをやる良さ、楽しさと再確認しました。

さて、では、本番当日のレモンカレーはどの様なものになるのが正解なのか。今回のコラボレーションは、みちのり弁当さんより、グルテンフリーのハンバーグと唐揚げがトッピングされるのが、一番のウリとなります。カレーとそれらのマッチングも考慮しないといけないため、従来のカレーで良いのかどうかの議論もありますが、何よりのハードルは、目標の70食という数字でした。その様な大量の調理は経験が無いからです。一体、どの様に作れば良いのか?
結論的には25皿分ずつ作り、レシピの味になるべく近づける形での調理となりました。それでもやはり、大きな量のスパイスカレーの味を、一律の安定的な味に確定させる難しさを感じました。誤解のない様に言うと、その完成したレモンカレーは、素晴らしく良い味を出しており、これを食べて何か言うお客様はまず存在しない出来栄えと言えるものです。しかし、試食した後は、もう少し味をハッキリさせた方が良い、塩が足らないなどのスタッフからの意見が出ました。そこで、もう一度煮詰め直して塩を効かせようとの結論となりました。

そして、いよいよ翌25日本番当日を迎えました。カレーは、前日よりトマト風味が強く、塩が効いたハッキリとした味に改良され、とても美味しいものになっていました。また、店内も様々に飾りつけられ、本格的な店舗になっていました。これらの完成のために、同社のスタッフは前日、私とボランティアスタッフが帰宅した後も、徹夜同様の深夜までの作業を行っていただいていて準備していました。本当に重ね重ね感謝するしかありませんでした。

当日は、4名のうち残念ながら1名が体調を崩し、欠席となりましたが、3名のボランティアスタッフが揃い、初顔合わせが行われ、名古屋の主催スタッフの南さんより、今回のレモンカレースタンドにかける思いが語られました。小児がん患者に対して私たちができる事は限られているが、このような活動を通して、人々を繋ぐ事が、結果的に小児がん支援になっていくというお話は強く共感できるものでした。
金釘社長からは、私たちが力を入れているグルテンフリーの活動、それに関してもイベントを通して多くの人に知っていただきたい。今回は小児がんと小麦アレルギー、この2つの問題を考えて行くものにできたらと語られました。
私は、それらに加え、何かしら動く事で、今闘病している皆さんの孤立無援な孤独な思いを軽くできたらと思いました。

さて、お店の作業の具体的なオペレーションの説明を受けた後、いよいよ開店時間を迎えました。また、中日新聞やメーテレさんなどのメディア取材も入り、今日はいよいよレモンカレースタンドが多くの人々の目に止まる日となりそうです。メーテレさんの当日のTV報道はこちらimg_20240226-023917.jpg
名古屋スタッフが考案した作業オペレーションマニュアルは、実際に動いてみると、流石に素晴らしく練られており、私の様な飲食業初心者のスタッフにも容易に覚えられるものになっていました。この辺りのノウハウや経験は、この活動において、今後にも大いに役立つものになると思います。
天候はあいにくの雨となりましたが、多くのボランティアスタッフのお知り合いやがん関係者に訪れていただき、絶品レモンカレーを召し上がっていただく事ができたのは、素晴らしい事でした。
その中で、個人的に嬉しかったのは、つい2週間前に娘さんを亡くされた当会会員のお母様が息子さんと訪れていただけたことでしょう。
当然ですが、まだまだ悲しみの中にいるご家族です。しかし、娘さんの旅立ちの後、初めてお子さんと外出し、会場を訪れていただけたというお話を伺い、このためにもこのイベントはやって良かった!と心から思いました。
このお母様からは、闘病中、様々な貴重な情報を掲示板を通して共有していただきました。それらの情報で救われた会員さんも多いと思われます。本当に頑張った娘さんを失い、その悲しみは深いことと思いますが、どうか今はご自身をご自愛され、ご家族でゆっくりとお過ごしいただきたいと思います。

img_20240226-024047.jpg時間の過ぎるのは早く、イベントも終わりを迎えました。結果的には、5万円ほどの寄付金を得る事ができ、そこから開催諸経費を引いた金額を、JCCG日本小児がん研究グループに半分、それから元美容師でもある南さんが考える闘病中のお母様や子どもたちへのチャーミングケアや、今後のみちのり弁当の病院へのお弁当支援活動の実現などに使用させていただく予定です。

企画から3ヶ月、本当に素晴らしい経験をさせていただき、今はただ、皆様に感謝の気持ちで一杯です。今回得た多くの学びと繋がりを生かして、今後も楽しいレモンカレースタンド活動が継続できたらと考えております。ありがとうございました。


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