2023年6月 アーカイブ

2023年6月11日 23時34分13秒 (Sun)

全国一斉レモネードスタンド2023 in 所沢を開催!!

6月10日(土)~11日(日)にかけて、全国17箇所、28の小児がん支援団体が、各地で一斉にレモネードスタンドを開催し、小児がん患者への支援金を募るといったイベントが、小児がん支援団体「レモネードパーク」さんの企画で開催されました。
「レモネードスタンド」とは、2000年にアメリカの小児がんの少女が、レモネードを売って寄付金を集め、同じ病気の子供たちのために、多くの寄付を病院にしたという事実が発端となり、やがて全米、ひいては世界に広まり、近年、日本でも活発に行われ出しているチャリティー活動です。

img_20230614-152131.jpgそれを全国同時期に行い、より広く啓蒙・啓発も兼ねたイベントとしてしまおうという、このアイデアはとても素晴らしいものと言えます。

‥‥とは、頭では思うのですが、当会としては、これまでレモネードスタンドの経験はなく、参加はちょっと無理なんじゃないかなあと漠然と考えていました。

しかし、近年、SNSを通じて繋がりあっている各地のDIPG闘病経験者が一つの目的でまとまってみようという動きがあり、実に8の団体がこのイベントへの参加を表明するに至って、遅ればせながら、当会も参加する小児脳幹部グリオーマシンポジウム開催実行委員会での企画としての開催を決意した次第です。

初めは、横浜こどもホスピスさんや、国立成育医療研究センターを開催場所として考えていましたが、日程的なことや感染症のこともあり、却下されました。これらの会場を借りられれば、レモネードスタンド初心者としても、さほど苦労なく開催できるだろうという甘い見通しをしていましたが、ダメということになって、かなり動揺しました。全く一から会場を探さなければなりません。

また、独自に会場を探し、スタッフを集めるとなると、かなり大変なことに気づき、途方に暮れましたが、やると言った手前、ここで諦める訳にはいきません。
色々、問い合わせてみましたが、JR駅構内はチャリティー活動は全面禁止と決まっているとのことで、都内開催は早々に諦めました。

img_20230614-152518.jpgしかし、たまたま見たスピルバーグ監督の米映画「ペンタゴン・ペーパーズ」で、家の軒先でレモネードスタンドを子供がやっている場面を見るにつけ、原点はこれだよね。いざとなったら家の軒先でもいいやと開き直って場所探しを再開、結果的に地元の埼玉県所沢市に最近できた駅構内の商業施設である「グランエミオ所沢」にダメ元で打診したところ、お話を聞いてくれるとのこと、これはとても嬉しかったです。企業さんとの面会には、徹夜で作った企画書持参で臨みましたが、本当に小児がん支援イベントなどというものに、興味を示していただけるのか? ハラハラした心境で説明しましたが、一通り説明を終わり、「ご協力いただけますか?」とたずねると、「いや、全然、こちらとしては大丈夫です」と、意外にも、優しくあっさりと快諾いただきました。そして、改札前の好立地な一角をご提供いただきました。いやー、企業さんのお考えはどこにあるのか分からないけど、これは結構すごいことなんじゃないかと感動しました。所沢でグランエミオで開催できれば、市民に対してその信用性もぐんと上がります。本当にありがたかったです。
会場はなんとか決定しましたが、実際に動いていただけるスタッフを集めなければなりません。それも、「レモネードスタンド」というイベントの性格上、子どもたちの協力が不可欠です。自分に子どもがいれば、すぐに最小限の体勢は作れるのですが、残念ながらいない。そこで個人的に頼ったのは、埼玉県飯能市で病児家族支援をしている団体「ニモカカクラブ」さんです。その代表の和田さんは、娘の闘病当時にお世話になった、埼玉医大に勤務する心理士さんでした。和田さんには、ご多忙の中、協力をご快諾いただき、子どもたちを含めてスタッフとして参加いただくことになりました。
結果的に、当会、トルコキキョウの会、シンポジウム委員会、ニモカカクラブという団体が協力して所沢レモネードスタンドの開催の運びとなりました。img_20230614-152409.jpg

今回、宣伝という部分で大きな要素を占めたのは、著名なイラストレーターである326さんがデザインしたポスターでした。カラフルな色使いによるその独特の世界観。そのキャラクターのボンちやんとレイモンドくんは、一度見たら忘れられないキュートなポップさ満載。小児がんの事は忘れても、ボンちゃんのことは忘れないでねというところまでこれを最大限に活用して、啓発・啓蒙に繋げられれば、必ず成功するのでは?と思いました。

オリジナルのポスターに、所沢開催の日付を追加し、チラシを作成、また、ペットボトル一本一本にこのキャラを使ったシールを貼って、単なるレモンジュースにプレミア感を出す・・・。
リーフレットは2種類、真面目な治療研究へのご支援を訴えるものと、テーマは同様でも、ボンちゃんのイラストを生かした漫画調の小児がん解説。

参加してくれたボランティアメンバーの皆様とLINEで話し合いつつ、準備を進めて行きました。いかに人を動員できるかという最大の課題で、メンバーの話から膝を打ったのは、普通、見ず知らずの人に募金なんて誰もしない。確実に来る人を知人、親戚を中心に30名集めれば、そのネットワークで知り合いの知り合いの知り合いぐらいまでは、動員でき、100人にはなるという法則で、何人来るかという漠然とした目標に対する具体的な方策が見えて来ました。

また、高木さんが作成してくれたマスコミ向けプレスリリースが功を奏し、所沢市長が訪問してくださるとの思わぬ連絡も入りました。

それに、びっくりしている間もなく、地元のケーブルTV局から、前日に生放送で5分間時間をくれて、PRさせてくれるという話があり、平日の昼間ですが、強引に仕事を休ませてもらい、放送に臨みました。しかし、いやー、いつも話していることばかりなのに、いざTVで本番となると難しいものです。話さなければならない事柄が出てきません。アナウンサーさんの優しいサポートでなんとか乗り切りました。

その放送が終わった直後、NHK埼玉支局から、当日の取材が決定したという連絡が入りました。これは、大変なことになった・・・。

 

img_20230614-152602.jpg約1ヶ月間、ひたすらレモネードのことを考えていましたが、ついに当日となりました。

トルコキキョウの会の拠点の神奈川では、コロナがまた流行の兆し。朝、全員熱を測り、臨みました。

メンバーのHIROさんデザインのテーブルクロスの出来はとてもクールで可愛い! おしゃれな雰囲気のブースがなんとか出来上がりました。

予定していた子どもたちも無事参加してくれて、いよいよ所沢初のレモネードスタンドがオープンしました!!

 

小児がん支援のことでご相談していた斉藤由紀市議会議員や元衆議院議員の小野塚勝俊先生も熱心に手伝ってくださり、また、予定通り所沢市長にもご訪問いただき、活動に関心を示してくださいました。また、現衆議院議員の柴山昌彦氏もご多忙な中を、ご来場いただきました。本当にありがとうございました。

NHKの取材チームも予定通り到着し、スタッフや、許可が取れた寄付者にインタビューなどを始めました。

昨日のTV放送を見てくれた方、新聞の小さな記事を見て来て下さった方など、支援者の広がりを感じられ、とても嬉しかったです。動員した自分の親戚も、しっかり来てくれました。また、当会会員さんも何人か訪ねて来てくれました。

レモネードスタンドは、本当に間口の広いイベントです。これは、募金活動にレモネードというアイテムが入ることで、とっつきやすくなり、募金という照れ臭さを消してくれる効果があるからでしょう。本当に画期的な発明だと思います。

 

img_20230614-152647.jpg1時間ほどで、募金箱の様子がすごくなってきました。明らかに硬貨と同じくらいの数の千円札が投入されています。とりあえず支援の基準は300円くらいというだけで、いわゆる「値段」は設定していませんでした。10円でも500円でもレモネード1本をプレゼントというやり方です。かえってそれが功を奏したのか、多くの方が1000円札を投入してくださいました。

2時間ほどで、用意していた120本のペットボトルは配布し終わり、急いで、スーパーで追加購入しましたが、それもどんどん無くなります。これは、ちょっと空前の募金額になるのではないだろうか? あっという間に予定の3時間が過ぎました。

ブースを解体して、撤収、様々な皆様のご協力で、無事に初経験のレモネードスタンドは終了しました。その後は希望するスタッフ5人で打ち上げ。こうやって食事ができるのも、何年振りでしょうか。オンラインからやっと外に出ての活動が始まった喜びを実感しました。

img_20230614-152735.jpgその夜、6時45分からのNHKニュースは、短時間ながら、要点をきっちり押さえた編集で、とても分かりやすくまとめられており、私のインタビューも10秒程度でしたが、とにかく小児がんの治療研究費が足りないのだということを多くの視聴者に伝えられました。

 

さて、結果を最後に記します。

3時間の活動で、171本のレモネードを配布。支援金額は28万円に迫り、これは、誰も予想もしなかった大成功と言えます。

 

実は、今年は娘の13回忌でした。コロナもあり、法事は家族だけで簡単に済ませましたが、このレモネードスタンドは、そんな娘に捧げたものにもなりました。

同時開催された各地のDIPG啓蒙チームのスタンドも好調だったようです。

天使ちゃんたちがそこにいくらかの魔法をかけてくれたのかもしれません。

 

今回、所沢開催を実現させていただいた、多くの協力者の皆様と、そして当日訪ねてくださった支援者の皆様に改めて御礼申し上げます。また近いうちにぜひ行いたいと思っています。本当にどうもありがとうございました。


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