2021年12月 アーカイブ

2021年12月18日 20時50分35秒 (Sat)

横浜こどもホスピスプロジェクト うみとそらのおうち見学


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昨今、終末期の子どもの療養のための施設「こどもホスピス」の重要性が認識されはじめ、建設の動きが全国で起こっています。
その先駆けともいえるのが、田川尚登氏が代表をつとめる「横浜こどもホスピスプロジェクト」です。横浜にこどもホスピスを建設するのを目的とするこの計画は、2014年のスタートから実に7年の年月を経て、ついに実現に至りました。
そもそも、田川氏がホスピス建設を志したのは、1997年に脳幹グリオーマによって娘さんが6歳半でその生涯を終えたことがきっかけです。
その闘病経験を経て、余命わずかなこどもとそのご家族が、楽しく有意義に生活できる場を作りたい。残された時間を思い切り輝かせる場としてのこどもホスピス・・それは、いかに最期を看取るかではなく、どのように、こどもたちが生を全うできるかということ。その手助けとなる施設の実現こそ、娘さんが残した宿題なのではないか。
・・・田川氏は、その考えに至り、2014年に同じくこどもホスピスの実現を願う看護師の1億円の遺贈を受けたことで、計画は走り出しました。
建設運営資金3億円を目標に募金やクラウドファンディング、チャリティーコンサートなどを精力的に行い、その過程で様々な人材や企業を巻き込み、実現ににじり寄っていきました。そして、2018年に資金目標を達成し、2021年1月に建設工事がはじまり、11 月についにオープンに至りました。本当にこれは、快挙であり、1人の強い思いが発火点となり、ネズミ花火のように、次々と関わる人々の胸に火を灯し、大きな力を結集することに成功させて始めて実現した奇跡でしょう。
その様々な人々の思いが結集した施設「うみとそらのおうち」を先日、見学することができました。
本当にこれは、沢山の職種の方が、自らの経験を反映させるべく何度ものディスカッションを繰り返し検討され、設計された素晴らしいホスピス施設としか言いようがありません。
壁から柱からドアから、本当の意味での「愛」だけが宿っている家だと感じ、その設備のひとつひとつに感動して内心泣きながら見させていただきました。
微に入り細に入り、利用者に寄り添った、様々な創意工夫が実現されています。
特に温泉?並みの大きなお風呂と浴槽は、アンケート調査の結果、家族でやりたい事の上位となった家族みんなでの入浴を実現させるために設計されたということで、本当に気持ち良さそうな空間となっていました。川沿いの景色も絶品で、その壁にはプロジェクターで映像も投影できるという、まさに至れリ尽くせりとなっています。また、各ベッドルームの天井には、レールが敷設されており、身体の自由が効かないお子さんを吊り上げて移動も可能となっています。リビングルームの照明は、星座の形に配置されているといった何気ないところにも隙なくアイデアが配されています。
新築の真っ白な壁は、年月を経ることによってこども達のお絵描きキャンパスになっていくことが予想されますし、施設全体に次第に暖かい生活感が宿ることになるでしょう。今後、様々な場面がこのホスピスで紡がれていくでしょう。また、この「うみとそらのおうち」は、全国に広がっているホスピス建設の見本となっていくと思います。


今回、見学させていただき、人間の一途な思いを貫くことで達成できることは、無限大だなと思いました。大切なのは強い思いと決して諦めないこと・・そして、この事は、私たちのような活動への励ましと同時に、現在、この病気と闘っている子どもたちとご家族への田川さんを介して、天から見守っている娘さんが届けたメッセージなのではないかとも個人的に感じました。

この施設建設に関わった全ての皆様に心より感謝と敬意を表します。

 


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